樋口久子 三菱電機レディス2024ゼネラルプロデューサー3HISAKO HIGUCHI MITSUBISHI ELECTRIC LADIES 2024 今季女子ツアーの様相を俯瞰すると、目を引くのは、ひとつはシード選手(ランキング50位以内)の顔ぶれが大きく変わる可能性があることです。9月??日現在、50位以内にはシード返り咲きが10選手、初シードが4選手、それぞれ含まれています。さらに、20位〜70位前後の選手は多くが前後と10ポイント足らず、数ポイントの差でひしめき合っています。10ポイントというのは、この「樋口久子 三菱電機レディス」では30位で獲得できるポイントです。 シード権をボーダーライン付近で争う選手にとって、シーズンの残り試合はわずか3試合。ですからこの試合も、ひとつでも順位を上げたいという、選手たちの熱気に包まれることでしょう。 もう一つの注目は、もちろん年間女王の座をめぐる戦いです。 今季は、4月にようやくツアー初優勝を遂げた竹田麗央がその後は「破竹の勢い」で勝利を重ね、ランキングの頂点に立っています。この現状には、昨年まで2年連続女王の山下美夢有はもちろん、次を狙っていた小祝さくらや、岩井明愛・千怜姉妹にも意地があるはずです。 その岩井姉妹ですが、今年12月に行われる米女子ツアーの最終予選会(Qシリーズ)に挑戦する予定です。 最近は、彼女たちのように国内ツアーで実績を挙げると、すぐに米ツアーに転身する選手が増えてきました。背景には、10月初旬の世界ランキングで75位以内にランクされれば、直接最終予選会から受験できるというツアー制度があります。そして、その世界ランキングのポイントは、男子とは違い、国内ツアーでも高い得点を得られるため、国内で勝利を重ねれば、すぐに米ツアーへの扉が開かれるのです。 また、現在は世界ランキング75位以内で全米女子オープン、同50位以内でAIG女子オープンといったメジャーの出場資格を得られます。そのため、今季は前者に21人、後者には史上最多の19人の日本選手が出場しました。そのメジャーでの経験から、米ツアーで戦う自信を得たり、憧れを強くし、海を渡ろうとする選手は今後も増えるでしょう。 会場に足を運ばれたギャラリーの皆さんには、シード権と年間女王の座をめぐるふたつの熱戦とともに、近く米ツアーに挑戦する選手たちのプレーも注目です。しっかりと目に焼き付けてください。Sho TobariGREETINGSご挨拶
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